参考文献・リンク集

24.9. 参考文献・リンク集

プレゼンテーションに役立つ文献やウェブサイトをいくつか紹介します。

プレゼンテーション技術に関する文献 #

まずは、プレゼンテーションを設計するための技術を述べた文献を紹介します。

プレゼンテーション全体について #

大きめの本屋さんに行くと、プレゼンテーションの棚に「プレゼン術」の本がずらりと並んでいます。そうした本の中から何冊かを選んで紹介します。アカデミック寄りな文献とビジネス寄りな文献がありますが、どちらも本質的な内容は共通しています。

中嶋利勝、塚本真也『知的な科学・技術文章の書き方』(コロナ社): 7 章「知的なプレゼンテーション技術」の中で、プレゼンテーションに関する基本的な事柄がまとめられています。書かれた時代が古いにも関わらず、現代でも通用する内容が書かれています。また学術講演や科学・技術報告会が念頭に置かれてはいますが、それ以外の分野の人が参考にしても役立つでしょう。

小林康夫、船曳建夫編『知の技法』(東京大学出版会): 第 III 部「表現の技術」の中、第 3 章「口頭発表の作法と技法」および第 4 章「テクノロジーの利用」において、プレゼンテーションの技術が述べられています。

**ジーン・ゼラズニー『マッキンゼー流 プレゼンテーションの技術』(東洋経済新報社)

ジェリー・ワイズマン『パワー・プレゼンテーション 説得の技術』(ダイヤモンド社):** 主にビジネス場面を念頭にしたプレゼンテーションについて述べた本です。話の流れの設計から始まり、スライドや配布資料などの使い方、そして本番での話し方などについて系統的に述べられています。

ガー・レイノルズ『プレゼンテーション zen』(丸善): これもプレゼンテーションについて系統的に述べた本ですが、上記の本に比べると「ビジュアル」について一段と踏み込んだ記述がなされています。

スライドの作り方について #

続いて、スライドの作り方に関連する参考資料を紹介します。グラフの作り方については、はいぱーワークブック内の 23.5. グラフを描く際の基本事項 にて重点的に説明しているので、そちらを参考にしてください。

ナンシー・デュアルテ『スライドロジー プレゼンテーション・ビジュアルの革新』(ビー・エヌ・エヌ新社): スライドを構成するもの (文字、図など) や、それらを用いる方法 (配置、アニメーションなど) について 1 つ 1 つ取り上げ、配慮すべきことを詳しく述べた本です。

**岡部正隆、伊藤啓「

色覚の多様性とカラーバリアフリーなプレゼンテーション」、細胞工学 Vol. 21, No. 7 ~ 9 (2002)

色覚の多様性に配慮した 案内・サイン・図表等用のカラーユニバーサルデザイン 推奨配色セット:** 見やすい色遣いの方法について述べられた文献です。人間の視覚に関する研究に基づき、どのような色が判別しやすいかが述べられています。通読するのは大変ですが、望ましい色遣いの部分だけでも読むことを強くお勧めします。

ウィリアム・リドウェル、クリティナ・ホールデン、ジル・バトラー『Design Rule Index – デザイン、新・25 + 100 の法則 [第 2 版]』(ビー・エヌ・エヌ新社): デザインに関する色々な事柄について、学術的な研究を下敷きにして述べた本です。普段「なんとなく、感覚的に」といったレベルに終わりがちなデザインの議論について、適切な文献に基づいた根拠が述べられています。デザインの効果を詳しく検証したい場合に役立つでしょう。

プレゼンテーション本番での話し方について #

「話し方」に関する本も、世の中にあふれかえっています。ここではその中から、「話す方法」に特化した本と、「分かりやすい話の構成や説明の方法」を記した本を 1 冊ずつ紹介します。

日本放送協会編『テレビラジオ新アナウンス読本』(日本放送協会): NHK の第一線で活躍しているアナウンサーたちによって書かれた本です。アナウンスに必要な基礎的な知識や技法にはじまり、番組のジャンルに応じた個別的なノウハウまでが幅広く収められています。現在は絶版ですが、図書館に行けば蔵書が見つかるかもしれません。

池上彰『わかりやすく〈伝える〉技術』(講談社現代新書): 著者の池上彰氏は元々 NHK の報道記者で、現在は

東京工業大学リベラルアーツセンター 教授かつフリージャーナリストをされています。この本では著者の NHK における経験を基に、豊富な実例付きで分かりやすい言葉の使い方が解説されています。

プレゼンテーションの実例 #

良いプレゼンテーションを眺めることは、自分で良いプレゼンテーションを行うのに役立ちます。そして幸いなことに、現在ではインターネットを通して良いプレゼンテーションをたくさん見ることができます。そこで、そうしたウェブサイトをいくつか紹介します。

WWW上の入門記事など:

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TED:** TED.com は、良質のプレゼンテーションを動画で見られるウェブサイトです。TED.com 自身に “TED is a nonprofit devoted to spreading ideas, usually in the form of short, powerful talks” と書いてある通り、「何らかのアイデアを伝えるためのプレゼンテーション」に関する動画がたくさんあります。扱うジャンルが幅広く検索機能もあるので、あなたにとって参考になるプレゼンテーションが見つかるでしょう。

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SlideShare:** SlideShare は、プレゼンテーションのスライドをオンラインで共有するためのサービスです。TED.com ではスピーカーが選ばれているのに対し、SlideShare では誰もがスライドを共有することができます。したがって SlideShare は有名人ではない一般の人が作るスライドを読める一方、スライドは玉石混交になりがちという面もあります。色々なスライドを見て、それらの良いところと悪いところを考えてみると勉強になるでしょう。また、あなた自身が作ったスライドを共有することもできます。よく出来たと思ったスライドを共有したり、あるいは SlideShare で共有したとき他の人に見てもらえるようなスライド作りを心がけるのも良いでしょう。

個々のアプリケーションの使い方について #

最後に、個別のアプリケーションの利用法に関する資料を紹介します。

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Microsoft 社の PowerPoint 公式ページ:** 公式の製品紹介ページです。

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Office 2016 for Mac クイックスタートガイド:** PowerPoint をはじめとする Microsoft Office 製品について、基本操作がコンパクトにまとまったシートをダウンロードできます。

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Keynote ヘルプ:** Apple 社公式の、Keynote に関するオンラインヘルプです。

プレゼンテーション直前のチェックリスト 参考文献・リンク集 シェルの活用
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