キーボードとポインティングデバイス

17.6.1. キーボードとポインティングデバイス

コンピュータの代表的な入力デバイスであるキーボードとポインティングデバイス (マウスやタッチパネル) について説明します。

キーボード #

コンピュータに文字を入力するための最も基本的な装置です。キーがたくさんならんでいて、それぞれのキーを押すと対応した文字などがコンピュータに入力されます。

キーボードを特徴付ける最も重要なパラメータは「配列」です。英数字の部分はどのキーボードでも変わりませんが、それ以外のキーの有無や配置が日本語キーボードと英語キーボードでは大きく異なり、日本語キーボードに限っても JIS キーボードや親指シフトキーボードなど配列のバリエーションがいくつかあります。ECCS 端末で使われている Happy Hacking Keyboard はその最たる例で、キーの数を極限まで減らすように設計されています。

また、キーボードのキーの機構には主にメンブレン・メカニカル・静電容量無接点の 3 種類があります。どの機構を使ってもキーボードの動作が同じですが、キーの機構は押したときの感覚を左右するので、中にはたとえば「メカニカルキーボードがいい」とこだわる人もいます。

マウス #

画面上のカーソルを動かすためのデバイスです。

昔のマウスは中にボールが入っており、机上でのボールの転がりをマウス内部のローラーで検知することでカーソルを動かしていました。しかしボール式だと使うにつれローラーに汚れが溜まり、操作感が悪くなるという問題がありました。今では、机などにレーザーを短い間隔で照射することで動きを検知するレーザー式のマウスが主流となっています。

また、昔のマウスにはボタンが 1 つまたは 2 つしかありませんでしたが、最近のマウスはほとんど全て左右ボタンとホイールを搭載しています。高性能なマウスではボタンを 5 つ以上積み、増えたボタンに様々な機能が割り当てられるようになっています。

タッチパネル #

近年よく使われるようになった、画面を直接触って操作するためのデバイスです。もっとも簡単なものだとマウスカーソルの動作を指で直接行うことしかできませんが、新しいデバイスでは、複数本の指での操作で特別な機能を実現できたりします。タブレットデバイスが普及したことの理由の一つは、タッチパネルの性能が向上したおかげです。

その他 #

最近では上記のデバイス以外にも、Kinect や Wii リモコンのように、より人間が直感的に扱えるようなインターフェースが開発されています。こうした入力インターフェースは Natural User Interface と言われます。今後は Natural UI が重要になると言う人もいますが、本当に価値があるものなのかは、これから判断されることでしょう。

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